チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2025に『トライトン』の3台体制で参戦


2025年 チーム三菱ラリーアート
三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、本年8月8日(金)~16日(土)にタイ*1で開催されるアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)2025に、ピックアップトラック『トライトン』の3台体制で参戦します。
近年のAXCRは6日間で約2,000kmの設定で競われてきましたが、開催30回目を迎える今大会は8日間で約2,500kmと過酷な設定として競われます。チーム三菱ラリーアートは、『トライトン』のエンジンの耐久性向上や足回りなどの熟成を図り、3年ぶりとなる総合優勝を目指します。
*1…大会実行委員会は6月23日、タイとカンボジアの国境閉鎖の関係で、タイ1か国での開催と決定しています。同委員会によると、新しいコース概要などは近日中に発表される予定です。
<AXCRスペシャルサイト>
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/axcr2025/
<ラリーアート公式 SNS>
X:https://x.com/ralliart_jp
Instagram:https://www.instagram.com/ralliart.official/
チーム三菱ラリーアートは、タイのタントスポーツが運営し、三菱自動車から増岡 浩が総監督として参画、開発部門のエンジニアが参戦車の開発を行うとともに、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行います。
ドライバー/コドライバーは、2022年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター(国籍:タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(国籍:タイ)を筆頭に、2024年大会で5位入賞した田口 勝彦/保井 隆宏、2024年大会に初出場して完走を果たした小出 一登/千葉 栄二を引き続き起用します。
チャヤポン・ヨーターと田口 勝彦は昨年の仕様をベースに各所に改良が施された車両で参戦し、総合優勝を目指します。三菱自動車の社員であり、開発部門のテストドライバーである小出 一登は、競技用に最適化されたオートマチックトランスミッション車で参戦し、市販車の高性能化の技術検証を行うとともにチームメイトのサポートを行います。
チーム三菱ラリーアートは6月前半にタイの中央、カオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで本番を想定して走り込む高負荷耐久テストを実施。エンジンや車体の信頼性・耐久性を確認しながら、サスペンションなど足回りのセッティングを行い、本番に向けた調整を行いました。
チーム三菱ラリーアート総監督 増岡 浩のコメント
「今回のアジアクロスカントリーラリーは、新型となった『トライトン』で臨む3度目のラリーになります。ハイスピードコースでの加速性能やテクニカルコースでのハンドリング、泥濘路や川渡りなど極悪路での走破性など、これまでにもあらゆる場面で高いポテンシャルを発揮してきました。今回はエンジンの高トルク化と耐久性向上のほか、足回りを中心に熟成を図り、総合優勝を狙えるクルマに仕上げています。メンバーは経験を積み、チームワークも高まり、チームとしての総合力が向上しています。3年ぶりの総合優勝に向けて最高の状態に仕上げていきますので、ご期待下さい。」
1.「チーム三菱ラリーアート」チームプロフィール
総監督:増岡 浩(三菱自動車)
チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タントスポーツ)
テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タントスポーツ)
テクニカルサポート:
相羽 規芳 (三菱自動車、車体開発担当)
築城 政隆(三菱自動車、エンジン開発担当)
古市 哲也(三菱自動車、電子電装開発担当)
出場ドライバー/コドライバー:
チャヤポン・ヨーター
出身:タイ・ウドーン タニ
生年月日:1987年8月16日(37歳)
略歴:タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。2022年のAXCRでは、チーム三菱ラリーアートに初出場初優勝をもたらした。
コドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン
田口 勝彦
出身:日本・岡山県
生年月日:1972年2月7日(53歳)
略歴:FIAアジアパシフィックラリー選手権のチャンピオンを2度獲得するなど、海外でも活躍する国際的なラリードライバー。AXCR2024では総合5位に入賞し、3度目の挑戦となる今回は総合優勝を目指す。
コドライバー:保井 隆宏
小出 一登(三菱自動車)
出身:日本・愛知県
生年月日:1979年6月19日(46歳)
略歴:三菱自動車のテストドライバーとして、これまでに『パジェロ』や『ランサーエボリューション』等、数々の新型車の試験を担当。現在ではテストドライバーの運転教育インストラクターや国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。AXCRには昨年初参戦し、チームメイトをサポートしつつ、完走を果たした。
コドライバー:千葉 栄二
2.『トライトン』ラリーカー概要
ヨーター/ソムバットウォン車 田口/保井車 | 小出/千葉車 | |
全長×全幅 | 5,070mm×1,995mm | 5,070mm×1,865mm |
ホイールベース | 3,130mm | |
トレッド | 1,730mm | 1,570mm |
エンジン形式 | 4N16型4気筒 ターボディーゼル | |
燃料噴射装置 | 4N16型4気筒 ターボディーゼル | |
排気量 | 2,439㏄ | |
ターボチャージャー | 「三菱重工エンジン&ターボチャージャ」製VGターボチャージャー | |
最高出力 | 160kW以上 | |
最大トルク | 500N・m以上 | |
エキゾーストシステム | 「HKS」製 AXCRコンペティションモデル | |
変速機 | 6速シーケンシャルトランスミッション 「Moty’s」製 ギヤオイル | 6速オートマチック トランスミッション |
4WDシステム | フルタイム4WD | スーパーセレクト4WD-II |
フロント/リヤデフ | 「CUSCO」製 差動制限装置付 | |
フロントサスペンション | 独立懸架/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング | |
リヤサスペンション | 4リンクリジッド式コイルスプリング | |
ショックアブソーバー | 「CUSCO」製 減衰力調整式ツインダンパー | |
バンプストッパー | 油圧式 | |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン(パワーステアリング) | |
ブレーキ | 「ENDLESS」製 モノブロックブレーキキャリパー、 ベンチレーテッドディスク、パッド、「FORTEC」製 競技用ブレーキフルード | |
ホイール | 「WORK」製 アルミニウムホイール(17インチ×7J) | |
タイヤ | 「横浜ゴム」製GEOLANDAR M/T G003(245/75R17) | |
その他特長 | カーボン製:エンジンフード、フロントフェンダー、前後ドアパネル、カーゴアウターパネル | カーボン製:エンジンフード、後ドアパネル、カーゴアウターパネル |
3.パートナー企業(50音順、2025年7月1日時点)
「チーム三菱ラリーアート」は、以下のパートナー企業からの支援を受け、AXCR2025に参戦します。
企業名 | サポート内容 |
ENEOS株式会社 | エンジンオイルの提供 |
株式会社エッチ・ケー・エス | ラリーエンジンテクニカルスポンサー |
株式会社エンドレスアドバンス | ブレーキキャリパー、ローター、パッドの提供 |
株式会社キャロッセ | 前後サスペンション、前後LSDの開発協力、提供 |
株式会社トライボジャパン | ギヤオイルの提供 |
株式会社阪急阪神エクスプレス | 活動支援 |
株式会社ワーク | アルミホイール(CRAG T-GRABICⅡ)の提供 |
TPR株式会社 | ピストンリングの提供、活動支援 |
フォルテック株式会社 | レーシングクーラント、ブレーキフルードの提供 |
三菱自動車販売協会 | 活動支援 |
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 | ターボチャージャーのテクニカルスポンサー |
横浜ゴム株式会社 | マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」の提供 |
有限会社CARRY ART | 活動支援 |
3.大会概要
AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリーです。開催30回目の節目を迎える今年は、8月8日(金)にタイ湾の東海岸に位置し、有数の観光地であるパタヤでのセレモニアルスタートによって開幕、タイ国内を回り8月16日(土)に再びパタヤでフィニッシュを迎えます。コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、総走行距離は昨年から約500km延長された約2,500kmとなり、競技期間も8日間に延長されたことで、昨年以上の走破性に加え、さらなる高い耐久性が問われます。
<AXCR2025公式サイト>
https://asiacrosscountryrally.com/index_ja.html









